~叱るより、先に「伝えて・ほめる」のがコツ~
「騒がないって言ったのに、どうして…」
「さっき約束したばかりなのに、また…」
そんな風に感じた経験、ありませんか?
子どもと外出中、とくに電車や病院など静かにしてほしい場面では、「約束」が大切になりますよね。
でも、その「約束」がうまくいかないことも多くて、どう関わればよいか悩む方も多いのではないでしょうか?
この記事では、子どもが約束を守りやすくなる親の関わり方を、わかりやすく解説していきます。
ポイントは、**「伝えるタイミング」と「ほめ方」**です!
まず大事なのは「事前に伝える」こと
子どもに静かにしてほしい、約束を守ってほしい。
でも、実はその“願い”は、親がきちんと伝えないと子どもには伝わりません。
たとえば、電車に乗るとき。
大人にとっては「静かにするのが当然」と思っていても、子どもにとっては何がOKで何がNGか、まだよくわからないこともあります。
だからこそ、**「先に伝える」**ことがとても大切です。
✅ 例:電車に乗る前のひとこと
- 「これから電車に乗るよ」
- 「電車の中は静かにするんだよ」
- 「お話は小さな声でね」
- 「座ったら本を読もうか」
このように、子どもが“どう過ごせばよいのか”をイメージできるように伝えてあげるのがポイント。
予告があるだけで、子どもも心の準備ができます。
子どもは「初めは約束を守ろうとする」
子どもは親との約束を守ろうと、最初は一生懸命がんばります。
とくに、はじめの5~10分は、言われたことをちゃんと守って静かに座っていたり、頑張って我慢していたりするものです。
でも、その時って、親は安心して自分のスマホを見たり、会話に夢中になったりしてしまいがちですよね。
その結果、子どもが少し飽きてきて動き出したり、声を出し始めた時に「ダメでしょ!静かにしてって言ったよね!」と叱ってしまう…。
これ、よくあるパターンです。
大切なのは「守れている時」に声をかけること
叱るのは“騒ぎ出してから”ではなく、その前にできることがあるんです。
それが、「静かにできているタイミングで、しっかり褒めること」。
✅ タイミングは「そろそろ」の時がベスト!
子どもが約束を守って静かにしているとき、
5分、10分が経ち、「そろそろ飽きてくるかも…」という頃合いに、こう声をかけてみてください。
- 「静かにできててステキだね!嬉しいな」
- 「がんばって座っててえらいね」
- 「お約束、ちゃんと覚えてたね!」
こうしたポジティブな声かけが、子どもの心にしっかり届きます。
子どもは「褒められることで、自分の行動が良いことだった」と確信し、それを自分から続けようとするのです。
「良い姿を続ける」ことに価値を感じさせよう
子どもは“良いこと”をしたとき、すぐに反応してもらえると、とても喜びます。
褒められること、笑顔を向けてもらうこと、頭をなでてもらうこと――
それは子どもにとって「成功体験」として心に残ります。
逆に、叱られることが多いと、「どうせ怒られる」と開き直ったり、反抗的になってしまったりすることもあります。
だからこそ、良い行動に注目して、それを“継続すること”に価値を感じられる関わり方が大切なのです。
約束を伝えるときは「おおらかさ」がカギ
ここまで読んで、「ちゃんと約束を守らせなきゃ!」とプレッシャーを感じた方もいるかもしれません。
でも、大丈夫です。
約束を伝えるときも、守れていないときも、おおらかな気持ちを忘れないことがポイントです。
子どもは失敗を繰り返しながら学びます。
約束が守れなかった日があっても、それは「学ぶ途中」なのです。
「今度はもう少しできるようにしてみようね」
「さっきはちょっと声が大きかったけど、がんばってたのもわかってるよ」
そんな風に声をかけることで、子どもは安心しながら成長していけます。
おわりに:伝える・見つける・ほめる
子どもが約束を守るようになるには、時間と経験が必要です。
でも、親のちょっとした声かけで、その成長はぐんと加速します。
- 約束は“事前に”わかりやすく伝える
- 守れている瞬間を見つけて、具体的にほめる
- おおらかさを持って、できることを一緒に喜ぶ
そんな関わりを意識することで、子どもは「自分はできる」「お約束って楽しい」と感じられるようになります。
日々の育児の中で、ぜひ今日から試してみてくださいね。
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