~子どもの行動の裏側にある心理と、親の関わり方~
「またおもちゃを片づけていない」「またお風呂に入るのを嫌がってる」――
つい「何度言ったらわかるの!」と、同じことで子どもを叱ってしまうことってありませんか?
繰り返し注意しているのに改善されない。
親としてもイライラしてしまうし、毎日が怒ってばかりで疲れてしまう。
そんなお悩みを抱える方に向けて、今回は「子どもが何度も同じことを繰り返す理由」と「親としてどのように関わると良いか」を、わかりやすくご紹介します。
どうして子どもは、何度も同じことを繰り返すの?
子どもにとって「叱られる=構ってもらえる」こともある
一見、悪いことをして叱られているように見える子ども。
でもその行動の裏には、「親に構ってもらいたい」という気持ちが隠れていることがあります。
たとえば、おもちゃを片づけなかったときに、親がすぐに大きな声で叱る。
一方で、きちんと片づけたときは「ふーん」と何も反応がない。
このような状況が続くと、子どもの中ではこんな“方程式”ができあがってしまうのです。
「良いことをしても親は反応してくれない。でも悪いことをするとすぐに構ってくれる」=「叱られる=成功」
実はこの“注目の偏り”が、問題行動を繰り返す原因になっていることも少なくありません。
叱られれば叱られるほど、状況が悪化する?
人は誰でも、関心を向けられたいという欲求があります。
特に小さな子どもは、「見てほしい」「認めてほしい」「一緒にいてほしい」という気持ちが強いもの。
ですから、良い行動をしても無反応で、悪い行動をしたときだけ注目される状態が続くと、
「叱られるために悪いことをする」ようになってしまうこともあるのです。
親としてはもちろん、叱るつもりはなくても、子どもにとっては「叱られる=構ってもらえた」という認識になり、
それが繰り返されることで、ますますその行動が強化されてしまうという悪循環に陥ることがあります。
親ができる関わり方の工夫
では、どうすれば子どもの行動を前向きに変えていけるのでしょうか?
ポイント1:良い行動をしたときに、すぐに反応する
実は、**「良いことをしたときに注目する」**ことがとても大切です。
たとえば、
- おもちゃを片づけた
- お手伝いをした
- 静かに遊んでいた
- ありがとうを言えた
そんな小さな「できた!」に気づき、「すごいね」「助かったよ」「ありがとう」と声をかけてあげましょう。
さらに、笑顔で頭をなでてあげると、子どもは「良いことをすると親が喜んでくれる」と感じ、自信につながります。
ポイント2:叱るより、行動の前に声をかける
行動してから叱るよりも、「事前の声かけ」が有効です。
たとえば、
- 「ごはんの前におもちゃを片づけようね」
- 「あと5分でお風呂の時間だよ」
といった予告やルールの確認をしておくことで、子どもも気持ちの切り替えがしやすくなります。
ポイント3:叱る回数を減らすために、“構う時間”を意識する
忙しい日々の中で、つい「ながら育児」になっていませんか?
子どもは、わかりやすく親の愛情を求めています。
10分でもいいので、スマホを置いて子どもだけに集中する時間を作ってみましょう。
一緒に遊ぶ、話を聞く、絵本を読む――
そうした“満たされる時間”があることで、子どもは安心し、わざと注意を引こうとする行動が減っていくのです。
おわりに:叱る前に、一呼吸
「何度言ってもわからない」「同じことで叱ってばかり」――
そんな日々に、親だって疲れてしまいますよね。
でも、叱るという行動も、実は親からの“注目”のひとつであること。
それが時に、子どもの行動を強化してしまうこと。
だからこそ、「良い行動にこそ注目する」「小さな“できた”を見逃さない」「頭をなでて、笑顔で認める」
そんな関わり方が、親子関係をぐっと良くしてくれます。
焦らなくても大丈夫。
子どもも親も、少しずつ成長していければそれでOKです。
明日から、「叱る前に一呼吸」して、ぜひ“ほめる力”を意識してみてくださいね。
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